なぜまたそこに突っ込むのか!
服を着るのに張り合う子どもに、つい吹く保育士
ツイッターフォロワー39万人! てぃ先生の新刊『ハンバーガグー!』より。
「できた?」
相手がどうなったか気になって聞くお友だち。
「え、うん。もうすこし」
まだ頭が袖口の状態なのに誤魔化す男の子。
ふたりとも早く着たいので『一度脱ぐ』という行為をしません。何とかこのままでうまく着たいようです。Tシャツのなかで頭を動かしますが、なかなか襟口を見つけられません。
「できた!」
と声をあげたのは、先ほど誤魔化そうとした男の子。まだ袖口に頭がある状態です。まったくできていません。
「ぼくも もう できるから」
そういうお友だちもまだ頭は袖口。
いよいよ助け舟を出そうと、
「ふたりともTシャツの裏表が反対だよ。見てごらん」
と言いました。素直に脱ぐふたり。本当は裏表は合っていましたが、脱ぐきっかけを作ってあげたかったのです。
「あ ほんとだー」
「はんたい だね」
合っていたのにこう言っています。かわいい。
その後は、ふたりとも落ち着いて襟口に頭を入れることができました。
子ども同士というのは一番良いライバルです。
どちらかのほうが優れている、ということではなく、お互いに刺激しあって成長していくもの。それを見守るのはとても微笑ましく、面白いことです。
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